アレッポとはどんな都市?
アレッポ(アラビア語では「ハラブ」と呼ばれます)は、シリア北西部に位置する都市で、同国最大かつ最も人口の多い都市です。2015年の推計では人口約220万人、面積は190平方キロメートル(73平方マイル)におよび、大都市圏全体の人口は約440万人とされています。
地理的な位置と戦略的重要性
アレッポはシリア北部に位置し、アナトリア(現在のトルコ)からシリア南部へと至る古代からの交易路が交わる要衝でした。この恵まれた立地により、古来より東西交易の重要な拠点として繁栄してきました。行政上は同名の「アレッポ県(モハーファザ)」の中心地であり、2010年の推計で県全体の人口は約486万8千人にのぼります。
8000年の歴史を誇る世界最古級の都市
アレッポには少なくとも8000年以上前から人々が暮らしており、紀元前6千年紀にまで遡る居住の痕跡が確認されています。世界で最も古くから継続的に人が住み続けている都市の一つとして知られています。
その長い歴史の中で、アレッポはヒッタイト、アッシリア、マケドニア、ローマ、ビザンチン、セルジューク朝、オスマン帝国など、数多くの帝国や王朝の支配を受けてきました。第一次世界大戦後、現代のシリア国家の一部となりました。
多様な民族と豊かな文化
アレッポにはアラブ人、クルド人、アルメニア人など、多様な民族が共存して暮らしています。豊かな歴史、独特な建築様式、そして個性あふれるアレッポ料理で有名です。特にアレッポ産の香辛料や伝統的な月桂樹石鹸は世界的に高い評価を受けています。
内戦による甚大な被害
2011年に勃発したシリア内戦以降、アレッポは政府軍と反体制派との激しい市街戦の舞台となり、多くの歴史的建造物や文化遺産が深刻な損害を受けました。かつてユネスコの世界遺産に登録されていた旧市街も、戦火によって大きな打撃を被りました。
今も息づく経済の中心地
歴史上、アレッポは商業・貿易・文化の拠点として重要な役割を果たしてきました。かつては繊維、石鹸、工芸品の生産の一大中心地として栄え、内戦が続く中でも、シリア経済における重要な中心地であり続けています。
アレッポの位置
アレッポの位置
[Image of Aleppo's location in Syria]