アジアの歴史

万里の長城は今も存在するのか?現状と観光の見どころを徹底解説

万里の長城は現在も存在している

結論から言えば、中国の万里の長城は今も確かに存在しています。ただし、その姿は一様ではありません。一部の区間は修復・保全が行き届いて観光地として賑わう一方、砂漠や山間部に位置する区間では風化や崩壊が進み、荒廃が深刻な箇所もあります。

全長2万キロを超える世界最大級の建造物

万里の長城は中国北部を東西に縦断する巨大な城壁で、その総延長は城壁や塹壕、自然の障壁を含めると約21,000キロメートルに及ぶとされています。「万里」と呼ばれる由来でもあるこの規模は、人類史上最大級の建造物と言われています。

現在残されている長城の多くは、明代(1368年〜1644年)に築かれたものです。それ以前にも秦や漢などの王朝によって城壁が築かれてきましたが、土や木材を主材料とした古い区間の多くは、長い歳月の中で失われてしまいました。

観光地として人気の主要区間

万里の長城は中国を代表する観光名所であり、毎年世界中から多くの観光客が訪れます。特によく知られているのが以下の区間です。

  • 八達嶺(バダリン):北京からアクセスが良く、最も人気のある観光区間。整備が行き届いており、初めての訪問者におすすめ。
  • 慕田峪(ムーティエンユー):美しい景観と比較的空いている環境が魅力で、ロープウェイも完備されています。
  • 司馬台(スーマータイ):原始的な姿を色濃く残す区間で、夜間のライトアップツアーでも知られています。

保存への取り組みと課題

1987年には万里の長城がユネスコの世界文化遺産に登録されました。中国政府や関連機関は修復作業や観光客数の管理などを通じて保護活動を続けていますが、自然による風化、観光による負荷、無許可の開発など、保全には依然として多くの課題が残されています。

まとめ

万里の長城は、荒廃した区間があるとはいえ、今なお中国北部に雄大な姿をとどめる生きた歴史遺産です。北京近郊の整備された区間を訪れれば、その壮大さを肌で感じることができるでしょう。歴史と絶景を同時に楽しめる、一生に一度は訪れたい観光スポットです。