アジアの歴史

紀元前221年に中国を統一した戦国国家はどこ?答えは「秦」—始皇帝による統一への道

正解は秦(しん)です。

戦国時代に台頭した秦という国

秦は、現在の中華人民共和国陝西省一帯に本拠地を置いていた国です。戦国時代(紀元前475年〜紀元前221年)には七雄のひとつとして勢力を伸ばし、とりわけ商鞅の変法以降は富国強兵を推し進め、他国を圧倒する軍事国家へと成長しました。

嬴政(始皇帝)の指導力と強大な軍事力

秦王・嬴政(えいせい、紀元前259年〜紀元前210年)、すなわち後の始皇帝のもとで、秦は残る六つの戦国大国を征服するための一連の軍事遠征を開始しました。秦軍の強さを支えたのは、優れた軍事組織と厳格な規律、そして鉄製武器や弩(ど)といった当時最先端の武器の活用でした。さらに、王翦(おうせん)や蒙恬(もうてん)といった有能な将といった有能な将軍たちが軍を率い、各地で勝利を重ねていきます。

六カ国を滅ぼして中国統一を果たす

秦は計画的かつ着実に、東へと領土を広げながら六カ国を滅ぼしていきました。その征服の順序は以下の通りです。

  • 韓(かん):紀元前230年に滅亡
  • 趙(ちょう):紀元前229年に滅亡
  • 魏(ぎ):紀元前225年に滅亡
  • 楚(そ):紀元前223年に滅亡
  • 燕(えん):紀元前222年に滅亡
  • 斉(せい):紀元前221年に滅亡

最後に残った斉を降伏させたことで、秦による中国統一がついに完成しました。ここに秦王朝(紀元前221年〜紀元前206年)が樹立され、中国史上初の統一王朝の時代が幕を開けたのです。

秦の統一がもたらしたもの

統一後の秦は、文字・貨幣・度量衡の標準化や郡県制の導入など、中央集権国家の基盤を整備しました。短命に終わった王朝ではあるものの、その後2000年以上にわたる中国の歴史の枠組みを築いた点で、秦の統一は極めて大きな歴史的意義を持っています。