アジアの歴史

1867年のインディアン和平委員会は何を提案したのか?その和平政策の内容を解説

1867年インディアン和平委員会(Indian Peace Commission)とは

1867年、アメリカ合衆国議会は西部における先住民(ネイティブ・アメリカン)との紛争を終結させるため、「インディアン和平委員会」を設立しました。同委員会は、政府と先住民諸部族との間で恒久的な平和を実現することを目的とし、以下のような和平政策を提案しました。

和平委員会が提案した3つの主要政策

1. 小規模保留地への集中移住

大多数のネイティブ・アメリカンを小さな保留地(リザベーション)に集住させることを提案しました。先住民側が従来の土地を放棄する代わりに、アメリカ合衆国政府が食料や住居などの生活支援サービスを提供するという取引がその骨子でした。

2. 条約による権利の明確化

これらの保留地において、ネイティブ・アメリカンが持つ権利を定める条約を締結することが提案されました。この方針に基づき、同年にはカイオワ族やコマンチェ族などとの間で「メディシンロッジ条約」が結ばれるなど、部族ごとの交渉が進められました。

3. 軍事力による「敵対的」部族の鎮圧

政府の要求に従うことを拒否する「敵対的」とみなされた部族に対しては、軍隊を西部に派遣して鎮圧することが提案されました。つまり、この政策は話し合いによる解決と武力による強制の両面を持つものでした。

まとめ

1867年のインディアン和平委員会の提案は、土地の割譲と引き換えに生活保障を行う保留地制度への移行、条約による権利の取り決め、そして抵抗する部族への軍事対応という、恩恵と圧力を併せ持つものでした。これらの方針は、その後のアメリカ政府の先住民政策の方向性を大きく左右することとなりました。