アジアの歴史

中国の姓「Goh(呉)」の由来とは?その歴史と起源をわかりやすく解説

「Goh」という表記の意味

「Goh(ゴー)」は、中国有数の大姓である「呉(吳)」を、福建語(ホッキエン語)や広東語の発音に基づいてローマ字表記したものです。北京語(普通話)では「Wu(ウー)」と発音されます。シンガポールやマレーシアなど華人が多く暮らす東南アジアでは、「Goh」や「Ng」といった表記が広く見られます。

呉姓の起源:夏王朝に遡る長い歴史

呉姓の起源は、伝説上の王朝とされる夏王朝(およそ紀元前21世紀から紀元前16世紀)の時代にまで遡ると言われています。数千年の歴史を持つ由緒ある姓です。

呉姓の由来については、主に次の二つの源流が伝えられています。

1. 古代国家「呉国」に由来する説

一つ目は、現在の江蘇省・浙江省にあたる地域に存在した古代国家「呉国」に由来するという説です。呉国は長江下流の肥沃な土地に栄えた国で、春秋時代には大国として強い影響力を持っていました。この国の王族や民の子孫が「呉」を姓として名乗るようになったとされています。

2. 周王朝の呉氏一族に由来する説

二つ目は、周王朝の時代に栄えた呉の一族に由来するという説です。伝承によれば、周の太王の長男・太伯(たいはく)が位を譲って江南の地へ移り、そこで呉を建国したとされ、その子孫が呉姓の祖とされています。

まとめ

「Goh」という表記は、福建語・広東語圏における「呉」姓の呼び方です。その起源は夏王朝時代に遡り、江南地方の呉国と周王朝の呉氏という二つの源流を持つ、深い歴史を背景に持つ姓だと言えます。