アジアの歴史

インドを訪れた有名な旅行者は誰?正解は大旅行家イブン・バットゥータ

答え:イブン・バットゥータ(Ibn Battuta)

インドを訪れた有名な旅行者として知られるのは、モロッコ出身の探検家・旅行家・学者であるイブン・バットゥータ(Ibn Battuta)です。

イブン・バットゥータとはどんな人物?

イブン・バットゥータ(1304年頃〜1369年頃)は、ベルベル系モロッコ人の探検家、旅行家、学者です。彼の名を不朽のものとしたのは、約30年にわたる壮大な旅の記録でした。この旅日記は『リフラ(Rihlah)』と呼ばれ、英語では「諸都市の不思議と旅の驚異を観想する者への贈り物(A Gift to Those Who Contemplate the Wonders of Cities and the Marvels of Traveling)」という題名でも知られています。

およそ30年に及ぶ旧世界の大旅行

1325年から1354年までの約30年間、イブン・バットゥータは当時「旧世界」と呼ばれた広大な地域を旅して回りました。北アフリカから中東、東アフリカ、中央アジア、インド、東南アジア、さらには中国にまで足を延ばしており、その総移動距離は12万キロメートルを超えたとも言われる、歴史上屈指の大旅行家です。

インドでの8年間の滞在

彼が訪れた数多くの土地の中には、もちろんインドも含まれていました。1333年から1341年までの8年間にわたりインドに滞在し、デリーのスルタン、ムハンマド・ビン・トゥグルクに仕えて法官(カーディー)などの要職を務めたことでも知られています。こうした豊富な経験をもとに書かれた『リフラ』は、14世紀の世界を知る貴重な史料として、今日でも高く評価されています。