アジアの歴史

クウェートは第一次湾岸戦争の費用を米国に支払ったのか?

はい、クウェートは第一次湾岸戦争(1990年〜1991年)において、米国からの支援に対して実際に報酬を支払っています。イラクによるクウェート侵攻を受けて、米国は多国籍軍の中核として「砂漠の嵐作戦」を実施し、クウェート解放のために多大な軍事的貢献を果たしました。

総額165億ドルの支払い合意

戦争終結後、クウェート政府は米国が提供した軍事支援への見返りとして、総額165億ドルを支払うことで合意しました。この金額は、米国が負担した作戦経費、兵站(へいたつ)支援、部隊の展開・維持にかかった費用などを補填するものでした。

数年かけて分割払済

この支払いは一括ではなく、数年にわたる分割形式で行われました。石油収入を主な財源とするクウェートにとって、戦争による経済的打撃は大きかったものの、国家の主権と独立を回復できたことへの感謝もあり、約束どおり支払いを履行しました。

米国以外の同盟国にも拠出

なお、クウェートが戦費を負担した相手は米国だけではありません。サウジアラビアや英国など、多国籍軍に参加した他の同盟国に対しても、同様に多額の資金援助や物資提供を行ったことが知られています。クウェートは戦争の直接的な被害国であると同時に、連合国側の戦費負担者という重要な役割も担っていたのです。