アジアの歴史

「中国」という国名の意味と由来とは?「中華」の語源から英語名Chinaまで徹底解説

中国(Zhōngguó、拼音表記では「ジョングオ」)は、中国語(標準中国語・普通話)におけるこの国の正式名称です。漢字に直訳すると「中央の国」あるいは「中心の王国」という意味になります。

歴史的に見ると、「中国」という言葉はもともと中原と呼ばれる地域、すなわち黄河の中流・下流域に広がる平坦な沖積平野を指していました。この地域は中華文明発祥の揺籃の地であり、中国史の大部分において政治権力の中心地でもありました。

英語名「China」の由来

一方、英語での呼び名である「China」は、古代インドで中国を指すのに使われたサンスクリット語の「चीन(Cīna、チーナ)」に由来します。この名称はその後ペルシャ帝国にも取り入れられ、やがてシルクロードなどの交易路を通じてヨーロッパへと伝わったと考えられています。つまり、東西で呼び名の系統がまったく異なる点は、中国という国の歴史の奥深さを物語っています。

「中国」を構成する2つの漢字の意味

「中(zhōng)」= 中央・中心

この字は「中央」「中心」を意味します。地理的には東アジアにおける中国の位置を示すと同時に、歴史的には中国が地域の文化・経済の中心であるとみなされてきたことから生まれた「中庸」「中心」という観念を反映しています。周辺諸国から見て自らを「天下の中心」と捉える「中華思想」も、この「中」の概念から発展しました。

「国(guó)」= 国家・国

こちらは「国」「国家」を意味する文字です。「中」と組み合わさることで「Zhōngguó(中国)」、すなわち「中央の王国」「中心の国」という言葉が成立します。

まとめ:「中国」の名に込められた世界観

こうして見ると、「中国」という国名には、中原こそが中華文明の心臓部であり中心地である、という認識が凝縮されていることが分かります。さらに広げれば、それは東アジアにおける「中央の王国」という自己認識でもあります。長い歴史の中で文化・経済・政治の大国として重要な役割を果たしてきた中国の歩みと、その歴史的意義が、この一つの国名に色濃く反映されているのです。