北米の歴史

郡は州から権限を得ている?米国の郡の権限と役割を徹底解説

郡は州から権限を委譲されている

米国において、郡(カウンティ)は州の政治・行政上の区分であり、その権限は州政府から委任されたものです。つまり、郡は自ら固有の権限を持つのではなく、州が認めた範囲内で活動しています。

郡の権限や機能は州ごとに大きく異なりますが、一般的には以下のような業務が含まれます。

郡が担う主な権限と機能

  • 公衆衛生、教育、法執行、レクリエーションなど地域行政サービスの提供
  • 地方条例の制定と施行
  • 税金の賦課・徴収
  • 許認可(ライセンス・許可証)の発行
  • 選挙の実施
  • 公的記録の管理
  • ゾーニング(用途地域制)および都市計画
  • 公的扶助・社会福祉サービス
  • 地域経済の振興

さらに一部の州では、郡が福祉制度やメディケイド(医療扶助)といった州のプログラムの運営を担うこともあります。

郡の権限の限界:立法権と課税権

郡には原則として法律を制定する権限がなく、認められているのは州法に従属する「地方条例」の制定にとどまります。同様に、直接課税する権限も持たず、特定のサービスに対して手数料や利用料を設定することは可能です。

州と郡の関係:相互依存のパートナーシップ

州政府と郡の関係は複雑で、相互に依存し合っています。郡は州の「代理人」であると同時に、一定の自律性を持つ地方自治体でもあります。住民に不可欠な公共サービスを提供し、州全体の行政が円滑に機能するための基盤として、郡は極めて重要な役割を果たしているのです。