トーマス・ジェファーソンがアメリカ合衆国の規模を飛躍的に拡大するために実行したのが、歴史に名高い「ルイジアナ買収(Louisiana Purchase)」です。
ルイジアナ買収とは?
1803年、当時大統領を務めていたジェファーソンは、フランスから広大なルイジアナ準州をわずか1,500万ドルで購入することに成功しました。その面積はおよそ828,000平方マイル(約214万平方キロメートル)に及び、この取引によってアメリカ合衆国の領土はほぼ2倍に拡大しました。
なぜフランスは売却に応じたのか?
当時のフランスはナポレオン・ボナパルトの指導の下、ヨーロッパでの戦争(ナポレオン戦争)に多額の軍資金を必要としていました。さらに、ハイチでの植民地反乱により新大陸での支配維持が困難になったこともあり、ナポレオンは北米の広大な土地を手放す決断を下したのです。
買収の歴史的意義
この買収により、アメリカはミシシッピ川以西の広大な土地を獲得し、後の西部開拓への道が開かれました。ジェファーソンは直ちにルイス・クラーク探検隊を派遣し、新たに獲得した領土の調査と太平洋への経路の探索を行わせました。
ルイジアナ買収は、憲法に領土購入の明文規定がない中で行われた大胆な政治判断であり、アメリカ合衆国を大陸規模の国家へと発展させる礎となった、建国初期における最も重要な出来事の一つとされています。