ニュージャージー計画とは
ニュージャージー計画(The New Jersey Plan)は、1787年に開催された憲法制定会議において、ニュージャージー州の代表ウィリアム・パターソンによって提出された草案です。当時、連合規約を廃止してまったく新しい憲法を制定すべきだとするバージニア計画が有力視されていましたが、この計画はそれとは対照的に、連合規約を廃棄せず、修正・強化することを提唱しました。そのため、「連合規約改正案」とも呼ばれています。
ニュージャージー計画の主な内容
- 一院制の議会: 後の大妥協(コネチカット妥協)による二院制とは異なり、単一の議院からなる立法機関を設置することを提案しました。
- 各州の平等な代表: 人口の多寡にかかわらず、各州は議会において1票を持つとされました。これは人口比例の代表制を掲げたバージニア計画との大きな相違点であり、小規模な州の利益を守る仕組みでした。
- 限定的な中央政府: 中央政府(連邦政府)が行使できる権限は、各州から委任されたものに限定されるとしていました。
- 複数の行政長官: 行政権を一人の人物に集中させず、複数の者が共同で担う「複数行政官制」を導入することを提案しました。
計画の狙いと歴史的意義
ニュージャージー計画の本質的な目的は、州の権利と主権を維持しながら、中央政府にも一定の権限を付与することにありました。人口の少ない州の立場を代弁するこの案は、会議では採択されませんでしたが、その主張は後に上院における各州平等代表という形で大妥協に反映されるなど、アメリカ合衆国憲法の成り立ちにおいて重要な役割を果たしました。