アメリカ北部、特にニューイングランド植民地には、宗教的自由や経済的機会を求めてヨーロッパから渡ったさまざまなグループが定住しました。ここでは、北部植民地を中心とした主要な入植者グループを詳しく解説します。
イギリスのピューリタン(清教徒)
宗教的自由を求めたイギリスのピューリタンは、ニューイングランド植民地における最大の入植者集団でした。彼らはイングランド国教会の方針に従うことを拒否したため、母国イギリスでの居場所を失い、新大陸へと渡ることを選びました。
オランダのカルヴァン派
オランダのカルヴァン派は、宗教的自由と経済的機会の両方を求めてアメリカへ渡り、ニューヨーク(当時のニーウ・アムステルダム)最初の入植者となりました。その後も中部植民地において大きな集団として定住し、地域の発展に貢献しました。
ドイツのルター派
ドイツのルター派信者は、中部植民地における大規模な入植者グループの一つです。彼らもまた、宗教的自由と経済的機会という二つの目的を持ってアメリカにやってきました。
フランスのユグノー
フランスのユグノーは、中部植民地において小規模ながら影響力のあるグループでした。母国での宗教的迫害を逃れ、信仰の自由を求めて新大陸へと移住してきた人々です。
スコットランド系アイルランド人
スコットランド系アイルランド人は、ペンシルベニア、バージニア、カロライナなどの高地地域を中心とする辺境(バックカントリー)に大規模に定住しました。宗教的および経済的な新しい機会を求めて、海を越えてアメリカへやって来たのです。
まとめ
北部植民地、とりわけニューイングランドで最も大きな勢力を誇ったのは、宗教的自由を求めるイギリスのピューリタンです。一方、中部植民地や辺境地域には、オランダのカルヴァン派、ドイツのルター派、フランスのユグノー、スコットランド系アイルランド人など、多様な背景を持つ入植者たちが、それぞれの理由で新天地を目指して定住していきました。こうした移民たちの存在こそが、アメリカ植民地社会の多様性の基盤を形作ったといえるでしょう。