北米の歴史

連合規約に基づいて批准された修正案は何件あったのか?その答えと歴史的背景

結論:批准された修正案は「ゼロ件」

アメリカ合衆国の最初の成文憲法である連合規約(Articles of Confederation)に基づいて批准された修正案は、1件も存在しません。つまり、その数はゼロです。

なぜ修正が一度も行われなかったのか

連合規約には改正手続き自体が極めて厳格に定められており、実際には機能しにくい仕組みになっていました。規約第13条では、修正案を成立させるために以下の条件が必要とされていました。

  • 議会(大陸会議)における全会一致の承認
  • 13州すべての州議会による批准

わずか1州でも反対すれば修正は不可能だったため、実質的に憲法改正はほぼ不可能な状態でした。この硬直性こそが、連合規約下の中央政府が脆弱だった大きな要因の一つとされています。

連合規約の限界と合衆国憲法への移行

連合規約は独立戦争中の1777年に起草され、1781年に発効しましたが、課税権や常備軍の維持など中央政府の権限が著しく弱く、国家としての統治に支障をきたしていました。

こうした問題を受けて1787年にフィラデルフィアで制憲会議が開かれ、新たな枠組みとして合衆国憲法が制定されました。新しい憲法では、修正条項( Amendment )の手続きが第5条に明記され、連邦議会の3分の2の賛成と各州の承認という現実的な方法が採用されました。

まとめ

連合規約の下で批准された修正案はゼロ件です。厳格すぎる改正要件と中央政府の権限不足により、規約自体を見直すことができず、結果として合衆国憲法の制定へとつながった、というのが歴史的事実です。