イングランド内戦は二つの局面に分かれる
17世紀のイングランドでは、国王の権威と議会の権限をめぐる対立が深刻化し、二度にわたる内戦が勃発しました。これらは「第一次イングランド内戦」と「第二次イングランド内戦」と呼ばれ、いずれも王党派と議会派という同じ勢力同士が衝突した戦争でした。
第一次イングランド内戦(1642年〜1646年)
最初の内戦では、以下の二つの勢力が対立しました。
- 王党派(キャバリアーズ/ロイヤリスト):チャールズ1世を支持する貴族や地主層が中心。
- 議会派(ラウンドヘッズ):議会の権限強化を掲げ、清教徒的な気質から「丸頭(ラウンドヘッド)」と呼ばれた。
エッジヒルの戦いに始まったこの戦争は、1645年のナセビーの戦いで議会派が決定的な勝利を収めたことで流れが変わり、1646年に王党派は事実上の敗北を認めました。
第二次イングランド内戦(1648年〜1649年)
二度目の内戦でも、対立の構図はほぼ同じでした。
- 王党派:幽閉されたチャールズ1世の復位を目指して再起を図った。
- 議会派(ラウンドヘッズ):オリバー・クロムウェル率いる議会軍として応戦した。
王党派はスコットランドの勢力と結んで再び戦端を開きましたが、クロムウェルの活躍により短期間で鎮圧されました。この結果を受けて1649年、チャールズ1世は処刑され、イングランドは共和政(コモンウェルス)へと移行していきました。
まとめ
イングランド内戦は、第一次(1642〜1646年)と第二次(1648〜1649年)の二段階で構成され、どちらも王党派と議会派(ラウンドヘッズ)の対立が軸となりました。最終的に議会派が勝利し、イギリス史における政治体制の大きな転換点となったのです。