北米の歴史

ノースカロライナ州を設立したのは誰?イギリス植民地時代から州成立までの歴史

アメリカ合衆国南東部に位置するノースカロライナ州は、16世紀から17世紀にかけて主にイングランド人入植者によって開拓された土地です。その歴史は、失敗と再挑戦を経て正式な植民地設立へと至る、波乱に満ちたものでした。

最初の入植地「ロアノーク島」(1585年)

この地域における最初の大規模な入植地は、1585年に設立されたロアノーク島(Roanoke Island)の植民地です。この事業は、エリザベス1世の勅許を得た探検家サー・ウォルター・ローリーが後援しました。

「失われた植民地」と呼ばれる謎

しかし、ロアノーク植民地は厳しい自然環境や食料不足、先住民族との緊張関係などに苦しみ、16世紀末には放棄されました。特に1587年に送られた2度目の入植団は、指導者ジョン・ホワイトが物資調達のため一時帰国した後、戻った際に入植者全員が姿を消しており、消息は今も謎のままです。このことから「失われた植民地(Lost Colony)」として広く知られています。

ジェームズタウンからの移住者たち

1607年には、バージニアに北米初の恒久的なイギリス植民地となるジェームズタウン(Jamestown)が建設されました。その一部の入植者はやがて南へ移動し、ノースカロライナ地域、とりわけアルベマール・サウンド周辺に定住していきました。17世紀半ば頃からは、バージニアからの農民たちが次第にこの土地へ入り込み、恒久的な集落が形成されていったのです。

カロライナ植民地の正式な設立(1663年)

1663年、イングランド王チャールズ2世は、王政復古に功績のあった8人の貴族(領主たち)にカロライナ地方の領有権を与えました。「カロライナ」という地名は、ラテン語でチャールズを意味する「Carolus」に由来しています。当初は南北一体の植民地でしたが、1729年に王室直轄植民地へ移行する際に南北に分割され、ここにノースカロライナ植民地が正式に成立しました。

まとめ

ノースカロライナの基礎を築いたのは、ウォルター・ローリーの後援による初期の探検隊と、ジェームズタウンから移り住んだイングランド人入植者たちです。彼らの苦難と挑戦の歴史こそが、今日のノースカロライナ州へとつながっているのです。