北米の歴史

北西部条例が歴史的な転換点とされる理由――新領土における奴隷制の禁止

正解は「新しい領土において奴隷制を禁止した」ことです。

北西部条例とは

1787年に制定された北西部条例(Northwest Ordinance)は、アメリカ合衆国の歴史において極めて重要な法律の一つとされています。この条例は、現在のオハイオ州、インディアナ州、イリノイ州、ミシガン州、ウィスコンシン州にあたる北西部領土について、新しい領土の設立手続きや統治の枠組みを定めたものでした。

時代に先駆けた奴隷制の禁止

この条例が特に高く評価されているのは、当時としては非常に先進的な奴隷制の禁止を盛り込んだ点です。条例には次のように明記されました。

「当該領土においては、奴隷制および強制的な隷属は存在しないものとする」(There shall be neither slavery nor involuntary servitude in the said territory)

18世紀後半のアメリカでは、南部諸州を中心に奴隷制が広く認められていたため、連邦政府が新たな領土に対して奴隷制を禁じる方針を公式に打ち出したことは、画期的な出来事でした。

歴史的なマイルストーンと呼ばれる理由

北西部条例は単なる領土管理の法律にとどまらず、以下のような点で後世に大きな影響を与えました。

  • 新しい州が連邦に加盟するための手順を明確化し、合衆国の拡大のモデルとなった
  • 新領土における奴隷制拡大を防ぎ、のちの奴隷制をめぐる国家論争の出発点となった
  • 教育の振興や住民の権利保障など、領土統治の原則を示した

こうした理由から、北西部条例はアメリカ史上の歴史的なマイルストーンとみなされているのです。