アメリカ合衆国議会は、南北戦争真っ只中の1862年7月17日、「第二次没収法および民兵法」(通称:1862年民兵法)を可決しました。この法律の成立により、アフリカ系アメリカ人が正式に北軍(合衆国軍)の兵士として従軍することが初めて法的に認められたのです。
1862年民兵法とは何か
1862年民兵法は、当時のアブラハム・リンカーン大統領に対して、進行中の南北戦争においてアフリカ系アメリカ人兵士を北軍に募集する権限を与えることを主な目的とした法律です。同時に、南部連合(アメリカ連合国)側の政府高官や軍の将校らから没収された奴隷を解放する規定も含まれており、戦争の性格を大きく変える一歩となりました。
法律の主な内容
- リンカーン大統領によるアフリカ系アメリカ人兵士の募集・編成の権限付与
- 南部連合の役人および将校が所有していた没収済み奴隷の解放
歴史的な意義
それまで北軍における黒人の役割は限定的でしたが、この法律によって黒人兵士の門戸が開かれました。翌1863年1月1日の「奴隷解放宣言」と相まって、以降、約18万人ものアフリカ系アメリカ人が北軍に加わり、連邦の勝利に重要な貢献を果たすことになります。ただし、当初は給与や待遇で白人兵士との格差が存在するなど課題も多く、黒人兵士たちの平等を求める闘いは戦後も続きました。