ミッドウェー海戦とアメリカ軍の損害
1942年6月4日から7日にかけて行われたミッドウェー海戦は、太平洋戦争全体の流れを変えた歴史的な転換点となった海戦です。圧倒的な勝利を収めたアメリカ軍でしたが、その勝利の裏では決して小さくない犠牲が払われていました。ここでは、アメリカ軍が失った艦船・航空機・人的損害を詳しく見ていきます。
失われた艦船
アメリカ軍が喪失した最大の艦船は、正規空母「ヨークタウン(CV-5)」です。日本軍の艦上爆撃機による攻撃で大破し、その後、日本潜水艦の雷撃を受けて沈没しました。さらに、ヨークタウンの修理・救援作業にあたっていた駆逐艦「ハマン」も同じ潜水艦の攻撃によって沈んでいます。
失われた航空機
アメリカ軍が失った航空機は150機以上に上りました。特に痛手となったのが魚雷爆撃機部隊(TBDデバステーター)で、日本艦隊の強力な防空網に突入した際に壊滅的な被害を受け、多くの勇敢な搭乗員が命を落としました。
人的損害
戦死者は合計307名に達しました。この数には、沈没したヨークタウンやハマンの乗組員、そして生還の見込みが薄い状況でも果敢に攻撃を仕掛けた航空隊の搭乗員たちが含まれています。
損害をはるかに上回る戦果
こうした損失にもかかわらず、アメリカ軍は日本海軍の主力空母4隻(赤城・加賀・蒼龍・飛龍)と重巡洋艦1隻を撃沈するという決定的な戦果を挙げました。日本側は約110機の航空機と3,000名を超える熟練した兵員を失い、回復困難な打撃を負うことになります。
ミッドウェー海戦におけるアメリカ軍の損害は決して軽いものではありませんでしたが、太平洋戦争の主導権を連合国側へと移すきっかけとなったことを考えると、その犠牲は歴史を変える重大な意味を持つものだったと言えるでしょう。