北米の歴史

第一次世界大戦中、アルゴンヌの森で米軍は毒ガス攻撃を受けたのか?

「アルゴンヌの森で米軍が毒ガス攻撃を受けた」は誤解

第一次世界大戦に関して、「アメリカ兵がアルゴンヌの森で毒ガス攻撃を受けた」という話を目にすることがありますが、これは誤解です。大戦中、アメリカ軍が毒ガスによる被害を受けた事実そのものはよく知られていますが、それはアルゴンヌの森ではなく、ベルギーやフランスなど、他の戦場で起こった出来事です。

アルゴンヌの森で何が起きたのか

アルゴンヌの森(フォレ・ダルゴンヌ)は、フランス北東部に広がる森林地帯です。1918年9月から10月にかけて、ここではアメリカ遠征軍(AEF)による大規模な攻勢、いわゆる「ムーズ・アルゴンヌ攻勢」が展開されました。これは第一次世界大戦においてアメリカ軍が関与した最大級の作戦の一つであり、戦闘は極めて激烈を極めました。

しかし、激しい戦闘が行われたにもかかわらず、この地でアメリカ部隊が毒ガス攻撃を受けたという記録は確認されていません。

毒ガスの被害が出たのは別の戦場だった

アメリカ兵が毒ガスにさらされたのは、主に次のような場所です。

  • ベルギー・イーペル周辺:イーペルは毒ガス戦の発祥地として知られ、特に第二次イーペル会戦(1915年)では塩素ガスが初めて大規模に使用されました。
  • フランス・サン・ミッシェルの戦い:1918年9月に行われたこの戦いでも、前線の兵士たちが毒ガスの脅威に直面しました。

まとめ

要約すると、第一次世界大戦中にアメリカ兵が毒ガス攻撃を受けたことは事実ですが、それはイーペルやサン・ミッシェルなど、他の戦場での出来事です。アルゴンヌの森は1918年秋の大攻勢の舞台となり、戦闘こそ壮絶でしたが、そこでアメリカ部隊が毒ガス攻撃を受けたという記録は存在しないのです。