北米の歴史

ペンシルベニア州の名前の由来とは?「ペンの森」に込められた歴史

アメリカ北東部に位置するペンシルベニア州。その州名には、17世紀イギリスの歴史が深く関わっています。ここでは、「ペンシルベニア」という名前がどのように生まれたのかをわかりやすく解説します。

州名の由来:「Penn」と「sylvania」の組み合わせ

「ペンシルベニア(Pennsylvania)」という名称は、「Penn(ペン)」と、ラテン語で「森」を意味する「sylvania(シルヴァニア)」を組み合わせた言葉です。直訳すると「ペンの森(Penn's Woods)」という意味になります。

1681年、チャールズ2世による命名

1681年、イングランド国王チャールズ2世は、クエーカー教徒の指導者ウィリアム・ペンにこの地域の土地特許(勅許)を与えました。州名の「Penn」の部分は、ウィリアム・ペン本人ではなく、その父である海軍提督ウィリアム・ペン(初代ペン卿)にちなんで付けられたと伝えられています。

「sylvania」が示す豊かな大地

後半の「sylvania」は、ラテン語の「silva(森)」に由来し、当時この地域が広大な森林に覆われていたことを表しています。「ペン家ゆかりの森の地」という想いが込められ、「ペンシルベニア」という名前が定着しました。

ヨーロッパ人の到来以前のこの土地

イギリス人がこの地に「ペンシルベニア」という名を与えるはるか前から、レナペ(デラウェア族)やサスケハノック族などの先住民族が、豊かな森と川に恵まれたこの土地で暮らしていました。彼らにとってここは、長い歴史を持つ大切な故郷でした。

その後、ペンシルベニアはフィラデルフィアやピッツバーグといった大都市を擁するアメリカ建国の中心地の一つへと発展します。しかし州名には、建国以前のイギリスとの深いつながりが今もしっかりと刻まれているのです。