テキサス・ニューメキシコ・パイプライン会社の歴史とは?
テキサス・ニューメキシコ・パイプライン会社(Texas-New Mexico Pipeline Company)は、1928年にテキサス州とニューメキシコ州の石油事業者たちによって設立されたパイプライン企業です。設立当初の目的は、テキサス州西部のパーミアン盆地で産出される原油を、ニューメキシコ州の製油所へ輸送するためのパイプラインを建設・運営することでした。
創業初期の事業展開
同社初のパイプラインは1929年に完成し、その輸送能力は1日あたり1万バレルでした。当時としては画期的なインフラであり、パーミアン盆地の原油安定供給に大きく貢献しました。
天然ガス事業への拡大と成長期
1930年代に入ると、同社は事業の幅を広げ、天然ガスの輸送にも参入しました。初の天然ガスパイプラインは1931年に完成し、輸送能力は1日あたり2,000万立方フィートに達しました。その後も1940年代から1950年代にかけて、高まり続ける石油・ガス需要に対応するため、複数の新しいパイプラインを建設し、事業を着実に拡大していきました。
エルパソ社による買収とその後の変遷
1954年、テキサス・ニューメキシコ・パイプライン会社はエルパソ・ナチュラル・ガス社(El Paso Natural Gas Company)に買収されました。エルパソ社は同社を子会社として運営し続け、その事業範囲を精製石油製品の輸送へとさらに広げていきました。
その後、1998年にはエルパソ・ナチュラル・ガス社自体がキンダー・モルガン・エナジー・パートナーズ(Kinder Morgan Energy Partners, L.P.)に買収されました。これにより、テキサス・ニューメキシコ・パイプライン会社はキンダー・モルガンの傘下となり、現在も同グループの一員として事業を継続しています。
まとめ
テキサス・ニューメキシコ・パイプライン会社は、1928年の創業以来、原油から天然ガス、そして精製石油製品へと扱うエネルギーの幅を広げながら発展してきました。度重なる買収を経て現在はキンダー・モルガンの子会社として存続しており、米国南部のエネルギー輸送インフラの歴史において重要な役割を果たしてきた企業といえます。