いいえ、南北戦争(アメリカ南北戦争)に従軍していたのは白人だけではありません。この戦争は合衆国(北軍)とアメリカ連合国(南軍)との間で行われましたが、実は両陣営ともに、さまざまな民族・人種の兵士たちが参加していました。
北軍におけるアフリカ系アメリカ人兵士
北軍(ユニオン軍)には、およそ18万人から20万人ものアフリカ系アメリカ人兵士が所属していました。彼らは「米国有色人部隊(USCT)」として組織され、終盤の主要な戦闘で重要な役割を果たしました。リンカーン大統領が奴隷解放宣言を出した後、黒人兵士の募集が本格化し、その存在は戦局に大きな影響を与えたとされています。
南軍側の多様な兵士たち
南軍(コンフェデラシー軍)にも、少数ながらアフリカ系アメリカ人の兵士や従軍者がいました。また、南軍には先住民(ネイティブ・アメリカン)の部隊が存在したことも特筆されます。チェロキー族やチョクトー族などの部族が南軍側で戦い、独自の騎馬部隊を編成して活動しました。
さらに、先住民の中には北軍側で活躍した人物もいます。例えば、セネカ族出身のイーライ・パーカーはグラント将軍の副官として仕え、降伏文書の起草にも関わりました。ヒスパニック系の兵士も両陣営に少なからず参加していました。
まとめ
南北戦争は決して白人だけの戦いではなく、アフリカ系アメリカ人、先住民、ヒスパニック系など、多様な背景を持つ人々がそれぞれの理由で参戦した、複雑な歴史だったのです。