南北戦争における北軍(連邦側)の主な目的
アメリカ南北戦争(1861年~1865年)において、北軍(ユニオン側)が掲げた主な目標は以下の5つです。
1. 国家統一(連邦)の維持
北軍にとって最優先の目標は、南部諸州による連邦離脱を防ぎ、連邦政府の権威を国土全体にわたって守り抜くことでした。
2. 奴隷制の廃止
北軍は奴隷制の廃止を道義的に不可欠な課題と捉えると同時に、南軍の経済基盤を弱体化させる有効な手段とも見なしていました。1863年の奴隷解放宣言は、この方針を象徴する出来事です。
3. 境界州の確保
メリーランド、ケンタッキー、ミズーリといった境界州は、資源や交通路へのアクセスの観点から、南北双方にとって極めて重要な地域でした。北軍はこれらの州を連邦内にとどめ、南軍への参加を防ごうとしました。
4. 軍事的な勝利
北軍は人口、資源、工業生産能力において明確な優位に立っていました。この優位性を最大限に活かし、南軍の軍隊を打ち破り、戦争全体の勝利を目指したのです。
5. 単一の統一国家としての復興
北軍は、連邦政府のもとで分裂した国家を再統合し、恒久的な平和を確立することを最終的な目標としていました。
戦争の進展とともに変化した目標
こうした目標は、戦争の経過とともに進化していきました。開戦当初の焦点はもっぱら「連邦の維持」に置かれていましたが、戦争が長期化し奴隷制問題が中心的な争点となるにつれ、北軍は奴隷制の廃止こそが恒久的な平和を実現するための必要条件であると次第に認識するようになっていきました。