北米の歴史

1830年までにアメリカには何人の奴隷がいたのか?国勢調査データで見る実態

1830年の米国国勢調査に記録された奴隷人口

1830年に実施された合衆国国勢調査によると、当時のアメリカには2,009,043人の奴隷が存在していました。この数字は、同時期の全人口のおよそ12%に相当するものであり、奴隷制が当時のアメリカ社会においていかに大きな存在であったかを物語っています。

奴隷の地理的分布

奴隷の大多数は南部諸州に集中していました。中でも特に大きな奴隷人口を抱えていたのは、以下の3州です。

  • バージニア州
  • サウスカロライナ州
  • ジョージア州

これらの州では、タバコや綿花などのプランテーション農業が盛んであり、奴隷労働は南部経済の中核を担う存在となっていました。

歴史的背景とその後の展開

1830年前後は、奴隷制をめぐる議論が全国的な争点となりつつあった重要な時期でした。北部では奴隷制廃止運動が活発化し、一方の南部では綿花産業の急速な発展に伴い、奴隷労働への依存がさらに深まっていきました。

こうした南北間の対立は年々深刻さを増し、最終的には南北戦争(1861年〜1865年)へとつながっていくことになります。戦争終結後の1865年に批准された憲法修正第13条によって、ようやくアメリカにおける奴隷制は法的に廃止されました。