南北戦争の終結により自由を手にした解放奴隷(フリードマン)たちは、新たな生活の拠点となるアフリカ系アメリカ人コミュニティを築くため、各地への移住を始めました。
しかし、その移住先としてシカゴが選ばれたわけではありません。当時の解放奴隷たちが主に目指したのは、以下のような都市でした。
解放奴隷が移住した主な都市
- ワシントンD.C. — 政治の中心地として、自由黒人の人口が急増した地域
- メンフィス — ミシシッピ川沿いの商業都市として労働機会が豊富
- ニューオーリンズ — 前から自由黒人コミュニティが存在していた港湾都市
- チャールストン — 南部有数の歴史ある都市で、黒人人口の比率が高かった
これらの都市は、既存の黒人コミュニティや雇用の機会、親族とのつながりがあることなどから、解放奴隷にとって魅力的な移住先となりました。大規模な北部への移住(グレート・マイグレーション)が本格化するのは、これより後の時代のことであり、解放奴隷時代の移住は主に南部および周辺地域の都市が中心だったのです。