ジョンソン大統領の再建計画とは
アンドリュー・ジョンソン大統領が打ち出した南部再建(レコンストラクション)計画は、エイブラハム・リンカーン大統領や連邦議会の計画と比べて、南部諸州が連邦に復帰するための条件がはるかに寛容なものでした。南北戦争後の国家再建において、ジョンソン大統領は南部諸州に対して以下の4つの要件を課しました。
連邦復帰のための4つの条件
1. 忠誠宣誓
各州は、合衆国憲法への忠誠を誓う宣誓を行うことが求められました。これは、離脱した州が再び合衆国の一員として戻る意思を正式に示すためのものです。
2. 第13修正条項の批准
各州は、奴隷制を廃止する憲法修正第13条を批准しなければなりませんでした。これにより、奴隷制の完全な廃止が南部全域で法的に確定することになりました。
3. 新しい州憲法の制定
各州は、奴隷制に関する規定を一切含まない新しい州憲法を作成する必要がありました。さらに、元南部連合(アメリカ連合国)の指導者が公職に就くことを認めないことも条件とされました。
4. 南部連合の債務の否認
各州は、南北戦争中に南部連合政府が負った債務を否認(拒絶)することが求められました。これは、反乱政権の負債を新たな連邦の負担としないための措置です。
寛容な計画がもたらしたもの
このように比較的穏健だったジョンソンの再建計画は、南部諸州の早期復帰を容易にする一方で、旧南部連合勢力の政治的復活を許す結果ともなりました。そのため、より厳格な再建を求める急進派共和党員を中心とする議会との対立を深め、後に「急進的再建」と呼ばれる強硬な方針へと移行していくことになります。