結論から言うと、ワシントンDC(コロンビア特別区)は建国13植民地には含まれていません。アメリカ合衆国の首都であるワシントンDCは、独立戦争を経て建国された後の1790年に、連邦政府の首都として新たに創設された特別な地域です。
なぜ13植民地に含まれないのか?
建国13植民地とは、1776年のアメリカ独立宣言時にイギリスから独立を果たしたバージニア、マサチューセッツ、ニューヨークなど13の英国植民地を指します。一方、ワシントンDCはこれらの植民地が州となった後に設立されたため、元の13州のどこにも属していません。
ワシントンDC誕生の背景
独立後の新生アメリカは、各州に偏らない中立な場所に連邦の首都を置くことを決めました。1790年制定の「首都設定法(レジデンス法)」に基づき、ポトマック川沿いの土地が選ばれ、メリーランド州とバージニア州から土地が提供されて新しい首都地区が作られました。この地区が「コロンビア特別区(District of Columbia)」です。
フランス出身の建築家ピエール・ランファンによる都市計画のもとで街づくりが進み、1800年にフィラデルフィアから政府機能が移転し、ワシントンDCは正式にアメリカ合衆国の首都としての歴史を歩み始めました。ちなみに、当初バージニア州側から提供された土地の一部は、1846年に同州へ返還されています。
まとめ
ワシントンDCは建国13植民地の一部ではなく、1790年に連邦首都として計画的に生まれた特別な存在です。どの州にも属さず、独自の行政体制を持つこの都市は、「州と州の対立を超えた中立な首都」という建国の父たちの理念を今も体現しています。