北米の歴史

ニューハンプシャー州の名前の由来とは?イギリスのハンプシャーとの深い関係

ニューハンプシャー州の名前の由来

アメリカ北東部ニューイングランド地方に位置するニューハンプシャー州。その州名は、実はイギリス南部にある「ハンプシャー(Hampshire)」という州(カウンティ)に由来しています。

17世紀初頭、ニューイングランド評議会からこの地域の広大な土地を与えられたキャプテン、ジョン・メイソン(John Mason)が、自分ゆかりの地であるハンプシャーにちなんで「ニューハンプシャー」と名付けたことが始まりです。メイソンはイギリスで国会議員を務めた経験があり、ハンプシャーとは深い縁があったとされています。

なぜ「ニューハンプシャー」なのか?

当時のヨーロッパの開拓者たちには、新天地の土地に母国の地名を冠して「ニューヨーク」「ニュージャージー」「ノース・サセックス」のように命名する習慣がありました。メイソンもその流れに沿って、故郷のハンプシャーの名を新大陸の土地に託したのです。

興味深いことに、ニューハンプシャー州の港湾都市ポーツマスの名前も、イギリス・ハンプシャー州の港町ポーツマスに由来しており、両者のつながりを今に伝えています。

「ハンプシャー」自体の語源

さらに遡ると、「ハンプシャー」という名前自体にも由緒があります。これはアングロサクソン語(古英語)に起源を持ち、「Hamtun(ハムトゥン)」=「ホームファーム(農場)」や「ホームステッド(本拠地・居留地)」を意味する言葉と、「Scir(シール)」=「シャイア(郡)」を意味する言葉が組み合わさったものです。

つまり、「ニューハンプシャー」を直訳すると「新しい農場の郡」あるいは「新しい故郷」という意味になります。開拓者たちにとって、この土地がまさに新たなふるさとなることが期待されていたことが、名前からも読み取れます。

まとめ

ニューハンプシャー州の名前は、イギリスのハンプシャー州にちなんだものであり、その根底には古英語で「農場」「居留地」「郡」を意味する言葉が息づいています。開拓時代の歴史と故郷への思いが込められた、由緒ある州名だと言えるでしょう。