結論からお伝えすると、1913年リバティヘッドニッケルとして鋳造されたのは、わずか5枚だけです。
1913年リバティヘッドニッケルとは
リバティヘッドニッケル(Vニッケルとも呼ばれます)は、彫刻家チャールズ・E・バーバーが手がけた5セント白銅貨で、1883年から1912年までアメリカ合衆国で鋳造されていました。ところが1913年、造幣局は新デザインのバッファローニッケルへの移行を決定し、リバティヘッドデザインは公式に廃止されました。
つまり、本来であれば「1913年」の年号が入ったリバティヘッドニッケルは、存在しないはずのコインだったのです。
なぜ5枚だけが生まれたのか
しかしそれにもかかわらず、1913年の年号を刻んだリバティヘッドニッケルが5枚だけ打ち出されました。これらはフィラデルフィア造幣局で非公式に、おそらくは秘密裏に鋳造されたと考えられています。当時の造幣局関係者サミュエル・ブラウンが関与したとする説が最も有力ですが、正確な経、正確な経緯は今なお謎に包まれています。
この5枚は「1913リバティヘッドニッケル」あるいは単に「1913ニッケル」と呼ばれ、アメリカ貨幣収集史上最も有名な希少硬貨となりました。
現在の価値と現存状況
現存する5枚はすべて行方が判明しており、それぞれ過去の著名な所有者にちなんだ「エリアスバーグ」「オルセン」「ノーウェブ」「マクダーモット」「ウォルトン」の名で呼ばれています。オークションでは400万ドルを超える落札額が記録されることもあり、コイン収集家にとって「聖杯」的な存在とされています。
まとめ
1913年リバティヘッドニッケルの鋳造枚数はわずか5枚です。公式には廃止されたデザインでありながら生まれたこのコインは、謎めいた誕生経緯と圧倒的な希少性から、世界で最も価値のあるコインの一つとして、今日でも高い注目を集め続けています。