結論から言えば、年号(デート)のないバッファローニッケルは実際に存在します。こうしたコインは「デートレス・バッファローニッケル」と呼ばれ、コレクション市場でもよく見かける存在です。
なぜ年号が消えてしまったのか
バッファローニッケル(1913年〜1938年にアメリカ合衆国造幣局で鋳造された5セント硬貨)は、年号が表面デザインの中でも最も高い位置に配置されていました。そのため、長年の流通によって年号部分だけが摩耗し、判読できなくなったコインが非常に多く存在します。
- 流通による摩耗:ポケットや財布の中で他のコインと擦れ合ううちに、凸部にある年号がすり減ってしまう。
- 洗浄・研磨:過去に所有者がコインを磨いたことで、年号が削り取られてしまったケース。
- 金型(ダイス)の問題:造幣局側での金型の摩耗や過度な研磨が原因で、打たれた時点から年号が弱かった例。
有名な「1937-D スリーレッグド」バッファローニッケル
この種の話題で特に有名なのが、1937年にデンバー造幣局で鋳造された「スリーレッグド(三本足)」バッファローニッケルです。金型の過度な研磨によりバッファローの前脚が一本消えてしまい、わずかな現存枚数ゆえに現在では高額で取引される希少エラー品となっています。
デートレス・コインの価値はどうなる?
残念ながら、単なる摩耗で年号が消えただけのコインは、コレクター価値が大きく下がるのが一般的です。ただし、状態の良い希少なバラエティやエラー品であれば、年号が判読できなくても相当な価格がつくことがあります。お手元のバッファローニッケルの価値を正確に知りたい場合は、専門の鑑定機関や信頼できるコインディーラーに相談するのがおすすめです。