北米の歴史

「ニュー・ニグロ(New Negro)」という言葉を作ったのは誰?

「ニュー・ニグロ」の生みの親——アラン・ロック

「ニュー・ニグロ(New Negro=新しい黒人)」という言葉は、1925年、アフリカ系アメリカ人の作家であり社会学者でもあったアラン・ロック(Alain Locke)によって初めて提唱されました。

『ニュー・ニグロ』とハーレム・ルネサンス

ロックは著書『ニュー・ニグロ:ある解釈(The New Negro: An Interpretation)』の中でこの概念を用い、ハーレム・ルネサンス後のアフリカ系アメリカ人のアイデンティティと文化を再定義しようと試みました。

この言葉は、アメリカ社会において長らくアフリカ系アメリカ人を規定し続けてきた否定的なステレオタイプや偏見からの脱却を象徴するものでした。

「新しい黒人」とは何か

ロックにとって「ニュー・ニグロ」とは、教育を受け、政治的意識を持ち、社会進歩に献身する新世代のアフリカ系アメリカ人を指すものでした。彼は、こうした人々が従来の人種や民族に関する固定観念に挑戦しながら、アフリカ系アメリカ人のアイデンティティと文化を作り直していると主張しました。

その後の時代への影響

ロックの「ニュー・ニグロ」の概念は、ハーレム・ルネサンス期以降のアフリカ系アメリカ人の芸術家、作家、知識人たちにとって重要な指針となり、黒人文化運動の精神的支柱として多大な影響力を発揮することになりました。