北米の歴史

1865年のアメリカで起きた出来事とは?南北戦争の終結からリンカーン暗殺まで

1865年は、アメリカの歴史における大きな転換点となった年です。4年に及んだ南北戦争がついに幕を閉じ、エイブラハム・リンカーン大統領が暗殺され、そして「再建時代(レコンストラクション)」が幕開けしました。この記事では、1865年にアメリカで起こった主要な出来事を時系列でご紹介します。

南北戦争の終結

4月9日:アポマトックス・コートハウスでの降伏

南軍総司令官ロバート・E・リー将軍が、バージニア州アポマトックス・コートハウスにて北軍のユリシーズ・S・グラント将軍に降伏し、実質的に南北戦争が終結しました。この出来事は、アメリカ史上最も重要な瞬間の一つとされています。

4月26日:ジョンストン将軍の降伏

ノースカロライナ州において、南軍のジョセフ・E・ジョンストン将軍が北軍のウィリアム・T・シャーマン将軍に降伏し、東部における戦争の正式な終結が確定しました。

5月〜6月:南軍の完全な解体

5月26日には、ミシシッピ川以西の南軍を指揮する最後の司令官エドマンド・カービー・スミス将軍が、テキサス州ガルベストンで北軍との降伏協定に調印しました。さらに、南部連合のジェファーソン・デイヴィス大統領は5月10日に捕縛され、南軍政府は事実上解散。ここに南北戦争は完全に終わりを迎えたのです。

リンカーン大統領の暗殺

4月14日:フォード劇場での悲劇

ワシントンD.C.のフォード劇場で、リンカーン大統領が南軍支持者の俳優ジョン・ウィルクス・ブースによって銃撃されました。翌4月15日早朝、リンカーン大統領は息を引き取りました。勝利の直後に訪れたこの悲報は、全米に深い衝撃を与えました。

4月15日:ジョンソン政権の発足

リンカーン大統領の死を受け、副大統領だったアンドリュー・ジョンソンが第17代アメリカ合衆国大統領に就任し、戦後の国家再建という困難な課題を担うこととなりました。

奴隷制の廃止と新たな時代へ

12月18日:憲法修正第13条の批准

奴隷制度を廃止するアメリカ合衆国憲法修正第13条が批准され、法的に奴隷制の時代に終止符が打たれました。約400万人の奴隷が解放された、アメリカ史上画期的な出来事です。

12月24日:KKKの結成

一方でこの年、テネシー州プラスキにおいて白人至上主義団体「クー・クラックス・クラン(KKK)」が結成されました。この組織は、戦後の再建時代における人種対立の火種となり、長くアメリカ社会に影を落とすことになります。

まとめ

1865年は、戦争の終結という希望と、偉大な指導者の喪失、そして新たな対立の萌芽といった苦難が入り混じった、まさに激動の一年でした。これらの出来事は、その後のアメリカ社会のあり方を大きく左右することになったのです。