北米の歴史

19世紀後半の米国史における例外とは?正解は「門戸開放政策」

19世紀後半の米国の発展——その例外となるもの

19世紀後半にアメリカで起こった数々の歴史的な発展の中で、例外的に位置づけられるものがあります。その正解は「門戸開放政策(Open Door Policy)」です。

門戸開放政策とは何か

門戸開放政策とは、1899年から1941年にかけてアメリカ合衆国政府が中国に対して採用した外交政策です。この政策の核心は、中国における貿易や投資の機会を、あらゆる国に対して平等に保障することにありました。

この政策は1899年、当時の国務長官ジョン・ヘイ(John Hay)によって初めて提唱され、その後の歴代アメリカ政権にも受け継がれていきました。

政策の目的

門戸開放政策には、主に次のような狙いがありました。

  • 特定の一カ国が中国との貿易を独占することを防ぐこと
  • すべての国が中国市場へ平等にアクセスできる状態を維持すること

当時の中国は列強諸国の勢力圏に分割されつつあり、一部の国が排他的な利権を握る動きが強まっていました。こうした状況に対し、アメリカは「門戸開放」を掲げることで、自国も含めた各国の商業的機会の均等を求めたのです。

なぜ「例外」なのか

19世紀後半のアメリカでは、産業革命の進展、鉄道網の拡大、移民の急増など、国内での経済的・社会的発展が数多く実現しました。しかし、門戸開放政策は国内の発展ではなく、中国を対象とした対外政策であるため、この時期の「米国国内における発展」という枠組みには当てはまらない、というのがこの問題の趣旨です。