バージニア計画が提唱した政府の形態
1787年のフィラデルフィア憲法制定会議で提出されたバージニア計画は、強力な中央(全国)政府の樹立を目指す構想でした。権力の集中による専制を防ぐため、政府を三つの部門に分割する三権分立の仕組みが採用されており、それぞれ以下のような役割と特徴を持っていました。
立法府
立法府は二院制(両院制)とされました。上院は各州を代表し、下院は国民を直接代表するという構想で、州と国民の双方の意見を国政に反映させる仕組みが意図されていました。
行政府
行政府は単一の大統領によって率いられます。大統領は議会によって選出され、可決された法律に対して拒否権を行使できる強い権限を与えられる予定でした。
司法府
司法府は最高裁判所と、その下位に位置する下級裁判所によって構成されます。裁判官は大統領が任命し、上院の承認を経て就任するという、チェック・アンド・バランスの考え方に基づいた制度でした。
バージニア計画を支持した州
憲法制定会議の場において、バージニア計画を支持したのは、以下の5州から派遣された代表団でした。
- バージニア
- メリーランド
- デラウェア
- ニュージャージー
- ペンシルベニア
これらの州は、人口や規模にかかわらず国家としての一体性を高める、強力な全国政府の構想に賛同していたとされています。バージニア計画は、その後の議論や修正を経て、現在のアメリカ合衆国憲法の基礎となる重要な提案となりました。