バージニア州が自国の計画を支持するのは当然のこと
「バージニア州はバージニア案(Virginia Plan)を支持するだろう」という前提には、実はごく自然な理由があります。それは、バージニア案そのものが、バージニア州の代表団によって起草されたからです。
1787年にフィラデルフィアで開催された憲法制定会議において、ジェームズ・マディソンやエドマンド・ランドルフらバージニア州の代表たちは、新しい合衆国政府の構造に関する草案を作り上げました。これがいわゆる「バージニア案」です。自分たちが作成した計画を、あえて反対する理由はないでしょう。
では、なぜ他の州も支持したのか?
むしろ興味深いのは、ペンシルベニア州やマサチューセッツ州など、他の州がなぜバージニア案を支持したのかという点です。
バージニア案の核心は、人口に比例した代表制を連邦議会の両院に導入することにありました。当時の連合規約下では、州の大小にかかわらず各州に1票ずつが与えられていたため、人口の多い州にとっては不利な仕組みでした。
- ペンシルベニア州:当時、人口第2位の大州であり、人口比例代表の導入は自州の発言力拡大につながるため、強く支持しました。
- マサチューセッツ州:こちらも人口の多い州の一つで、同じ理由からバージニア案に賛同しました。
まとめ
つまり、「バージニア州がバージニア案を支持する」のは、同案の起草者だからこそ当然の帰結です。一方、ペンシルベニア州やマサチューセッツ州が支持したのは、人口比例代表という仕組みが大州である自らに有利に働くと判断したからなのです。