ペリシテの国は現在のどこに位置するのか
聖書に登場する「ペリシテ」の地は、今日のイスラエル南部の海岸平野からガザ地区にかけての一帯に相当するとされています。ペリシテ人は紀元前12世紀頃から紀元前7世紀頃まで、この地中海沿岸の地域に定住していた古代民族でした。
ペリシテ五大都市と強力な連合体
聖書の時代、ペリシテの国は地中海に面した沿岸部に位置し、以下の五大都市で知られていました。
- アシュドド(Ashdod)
- アシュケロン(Ashkelon)
- エクロン(Ekron)
- ガト(Gath)
- ガザ(Gaza)
これらの都市は互いに連合を組み、強大な勢力を誇っていました。旧約聖書には、サムソンやダビデとゴリアテの物語など、ペリシテ人とイスラエル人が度衝突した様子が数多く描かれています。
現代の地図で見るペリシテの故地
かつてペリシテの国が栄えた地域は、現在ではイスラエルおよびパレスチナ自治区(ガザ地区など)の一部となっています。ただし、今日この地域に暮らす人々を指して「ペリシテ」という言葉が使われることはありません。「ペリシテ人」という民族自体、紀元前7世紀以降の歴史の中で他の民族に同化し、独自の存在としては消えていったと考えられています。