北米の歴史

BC(紀元前)はどのくらい続いたのか?紀年法の仕組みを解説

「BC」とは「Before Christ(キリスト以前)」の略で、イエス・キリストの誕生より前の時代を指す紀年法上の区分です。したがって、BC自体が一定の長さの期間として「続いた」わけではありません。あくまで、キリスト生誕年を基準点とした、それ以前の時間全体を表す呼称だからです。

BCとADの基本的な仕組み

現在広く使われている西暦紀年法では、イエス・キリストの誕生とされる年が基準となっています。生誕以降の年は「AD(Anno Domini=主の年)」、それ以前の年は「BC」と呼ばれます。

ここで注意したいのは、BCの数え方です。AD1年の直前はBC1年であり、過去へさかのぼるほど数字が大きくなります。つまり、BC500年はBC100年よりも古い時代を指します。また、通常の紀年法では「西暦0年」は存在しないことも押さえておきましょう(ISO 8601規格など、一部の分野では0年を採用する場合があります)。

BCがカバーする期間の実態

理論上、BCの範囲に上限はありません。地球の誕生(約46億年前)や宇宙の始まりまでも「紀元前」として数えることが可能だからです。ただし、一般的な文脈では、古代エジプト文明やメソポタミア文明など、人類の歴史・文明に関わる数千年から数十万年の期間を指して使われることが多いといえます。

近年の表記:BCE/CE

宗教的中立性への配慮から、近年では学術分野を中心に「BCE(Before Common Era=共通紀元前)」「CE(Common Era=共通紀元)」という表現も広く普及しています。BCEはBCと、CEはADと同じ年を意味しており、単なる言い換えにすぎません。

まとめ

BCは「続いた期間」ではなく、キリスト生誕を基準点とする紀年法上の区分です。キリスト誕生前のすべての時間を包括的に指し、扱う歴史的対象に応じて柔軟に用いられる概念だと理解するとよいでしょう。