コロラド州には、歴史上さまざまなネイティブ・アメリカン(アメリカ先住民)の部族が暮らしてきました。平原地帯を移動する狩猟民から、断崖に壮大な集落を築いた農耕民まで、その暮らし方は実に多彩です。ここでは、コロラド州と深い関わりを持った主要な部族を紹介します。
ユテ族(Ute)
ユテ族は、コロラド州で最も規模の大きい先住民族の一つです。伝統的に州の西部から南西部にかけての山岳地帯を生活の場としていました。ユテ族はいくつかのバンド(集団)に分かれており、北部ユテ、南部ユテ、ユテ・マウンテン・ユテなどのグループが知られています。現在でもコロラド州内には南部ユテ族とユテ・マウンテン・ユテ族の居留地が存在しています。
アラパホー族(Arapaho)
アラパホー族は、伝統的にコロラド州東部の大平原に暮らしていた部族です。シャイアン族と非常に緊密な関係を持ち、ともに移動したり野牛を狩ったりすることも多くありました。
シャイアン族(Cheyenne)
シャイアン族もまた遊牧民であり、コロラド州東部の平原地帯を生活圏としていました。馬を使った狩猟文化を発達させ、アラパホー族と同盟関係を結んでいたことで知られています。
コマンチェ族(Comanche)
コマンチェ族は、コロラド州東部を含む南グレートプレーンズ一帯に勢力を広げた遊牧民です。卓越した馬術の名手として名高く、この地域の「馬の文化」において中心的な役割を果たしました。機動力を活かした戦闘スタイルは、他部族のみならずヨーロッパ系入植者にも大きな影響を与えました。
プエブロ族(Pueblo)
プエブロ族は、「プエブロ」と呼ばれる日干しレンガ(アドベ)造りの集合住宅を築いた定住型の先住民族集団です。コロラド州南西部、特に世界遺産として有名なメサヴェルデ地域に伝統的な集落を形成していました。この地域に関連する祖先集団としては、アナサジ(古代プエブロ人)、モゴヨン、フリーモントの人々が挙げられます。
まとめ
以上のように、コロラド州にはユテ族、アラパホー族、シャイアン族、コマンチェ族、プエブロ族など、多様な先住民族が歴史的に暮らしてきました。同州は先住民族の歴史と文化が色濃く残る土地であり、今日でも多くの部族国家やコミュニティがこの地域で暮らし、その伝統を受け継いでいます。