北米の歴史

デラウェア川沿いの初期入植者は誰?オランダとスウェーデンの植民の歴史

北米東海岸を流れるデラウェア川流域には、17世紀初頭、ヨーロッパから二つの国の人々が相次いで渡り、入植を行いました。それがオランダ人とスウェーデン人です。本記事では、両国の植民活動の経緯と、その後の歴史的展開について詳しく解説します。

1609年:オランダ人による最初の探検

デラウェア川地域に最初に足を踏み入れたヨーロッパ人は、オランダ人でした。1609年、オランダはこの地域の探検を開始し、その後「ニューネーデルラント(新ネーデルラント)」と呼ばれる植民地を建設します。この植民地の範囲は広大で、現在のニューヨーク州、ニュージャージー州、デラウェア州に相当する地域を含んでいました。

1638年:スウェーデン人の到来と「ニュースウェーデン」の建設

オランダ人に続いて、1638年にスウェーデン人がこの地域へ移住してきました。彼らは現在のデラウェア州およびペンシルベニア州にあたる場所に「ニュースウェーデン(新スウェーデン)」という植民地を築き上げました。これにより、デラウェア川流域には二つのヨーロッパ系植民地が並び立つことになります。

平和な共存から対立へ

当初、オランダ人とスウェーデン人は比較的穏やかな関係を保ちながら共存していました。しかし、貿易や領土をめぐる利害が絡むにつれ、両植民地の間には次第に緊張が高まっていきます。やがてその対立は武力衝突へと発展しました。

1655年:オランダによるスウェーデン植民地の征服

1655年、オランダはついにスウェーデン人の植民地ニュースウェーデンを征服し、デラウェア川流域の支配権を完全に掌握しました。以後、この地域はオランダの管理下に置かれることとなります。

1664年:イギリスによる支配の確立

しかしながら、オランダの支配も長くは続きませんでした。1664年、イギリスがこの地域の制圧に乗り出し、デラウェア川流域はイギリスの統治下へと移ります。こうして、オランダとスウェーデンの時代は幕を閉じ、北米植民地史の新たな章が始まりました。

まとめ

デラウェア川沿いの初期入植者は、1609年に到達したオランダ人と、1638年に入植したスウェーデン人です。両者は当初平和に共存していましたが、最終的にはオランダがスウェーデン植民地を征服し、その後1664年にイギリスが地域全体を引き継ぐという流れで、この地域の歴史は展開していきました。