北米の歴史

フランス第三身分の都市労働者の主食は何だったのか?——パンが支えた18世紀の暮らし

フランス革命前夜の18世紀、人口の大多数を占めていたのが第三身分です。その中核をなす都市労働者たちの食生活を支えていたのは、他でもない「パン」でした。

パン――庶民の生命線

当時のヨーロッパ、とりわけフランスにおいて、パンは貧民層や労働者階級にとって欠かせない主食でした。原料となる穀物は主にライ麦や小麦で、白い小麦だけのパンは高級品とされ、庶民の口に入るのはライ麦を混ぜた黒っぽいパンが一般的でした。

パンが主食として選ばれた理由

パンが広く普及した背景には、以下のような実用的な理由があります。

  • 比較的安価で、大量に生産しやすい
  • 長期間の保存が可能で、まとめ買いに向いている
  • カロリー源として非常に効率が高い

実際、18世紀後半の都市労働者は、収入の相当部分をパンに費やしていたとも言われています。そのため穀物の不作やパン価格の高騰は民衆の生活を直撃し、こうした不満の積み重ねが、やがて1789年のフランス革命へとつながっていきました。

パン以外の食事内容

もちろん、都市労働者の食事がパンだけだったわけではありません。野菜や果物、チーズ、肉なども食べられていました。ただしこれらは季節や収入によって入手できる量が大きく左右され、あくまで食卓の中心はパンだったのです。

まとめ

第三身分を構成する都市労働者の主食はパンです。安価で保存が利き、生産もしやすいパンは、18世紀ヨーロッパにおける貧民・労働者階級の生命線であり、人口の大多数にとって最も重要な食料でした。