北米の歴史

ワシントンD.C.の驚きの事実:世界で唯一、米国議会が直接統治する都市

ワシントンD.C.のユニークな統治形態

ワシントンD.C.(コロンビア特別区)は、世界で唯一、アメリカ合衆国議会によって直接統治されている都市です。

これは、同市がいずれの州にも属さない「連邦直轄地」として設立されたことが理由です。1790年の首都立地法に基づき、メリーランド州とバージニア州から土地を提供される形でポトマック川沿いに誕生したこの特別区は、連邦政府の所在地として特別な法的地位を持っています。

そのため、D.C.の住民は連邦議会に投票権を持つ代表者を選ぶことができず、市が制定した法律や予算も最終的には議会の承認を必要とします。これは、ニューヨークやロサンゼルスなど他のアメリカの大都市とは大きく異なる点です。

こうした特殊な状況を受けて、近年では住民に完全な自治権と議会での投票権を付与する「D.C.51番目の州への昇格」を求める運動が活発化しており、政治的な議論のテーマにもなっています。