テキサス併合の背景
テキサスがアメリカ合衆国に併合されることになった背景には、19世紀前半の北米大陸における領土をめぐる大きな変動がありました。その流れを順を追って見ていきましょう。
メキシコからの独立とテキサス共和国
もともとテキサスはメキシコの領土でした。しかし、1836年に起こったテキサス革命(アラモの戦いなどで有名)により、テキサスはメキシコからの独立を宣言し、「テキサス共和国」として独自の国家を形成します。以後およそ9年間、テキサスは独立国として存続しました。
アメリカ合衆国への加入(1845年)
1845年、テキサスはアメリカ合衆国への加入を果たし、同国28番目の州となりました。ただし、メキシコはこの併合を一切認めず、両国間の緊張はさらに高まっていきました。
米墨戦争とグアダルーペ・イダルゴ条約
1846年から1848年にかけて勃発した米墨戦争(メキシコ・アメリカ戦争)で、メキシコは敗北します。この戦争の結果として締結されたのが1848年の「グアダルーペ・イダルゴ条約」です。
この条約により、メキシコは広大な領土をアメリカ合衆国へ割譲することになりました。譲渡された土地には、テキサスのほか、カリフォルニア全土、そしてアリゾナ、ネバダ、ニューメキシコ、ユタ、ワイオミングの各州の一部が含まれています。アメリカ側はこれらの領土に対して1,500万ドルを支払いました。
まとめ
つまり、テキサスが「併合可能」になった理由は、まず1836年の独立によってメキシコの統治から離脱したことが第一歩であり、その後の米墨戦争におけるメキシコの敗北と、グアダルーペ・イダルゴ条約の締結によって、その領有権が最終的に確定したためです。この一連の出来事は、現在のアメリカ南西部の国土形成を決定づけた歴史的転換点といえます。