はい、フランシス・ソールズベリー・ハウスは今もニューヨーク州キャッツキルに現存しています。
この歴史的な邸宅は、キャッツキルのスプリング・ストリート(Spring Street)沿いに建っており、現在はトマス・コール国立歴史史跡(Thomas Cole National Historic Site)として知られ、一般にも公開されています。
19世紀初頭に建てられた歴史的邸宅
この家が建てられたのは1800年代の初め頃です。約200年の時を経てもなお当時の姿を留めており、アメリカ北東部における初期住宅建築の貴重な例として高く評価されています。
ハドソン・リバー派の祖・トマス・コールゆかりの地
現在の名称のもととなったトマス・コール(Thomas Cole、1801年〜1848年)は、アメリカ美術史上初の本格的な絵画運動とされる「ハドソン・リバー派」の創始者です。彼はこの家を「シダー・グローブ(Cedar Grove)」と呼んで家族とともに暮らし、キャッツキル山地やハドソン川渓谷の雄大な風景を数多く描きました。まさにアメリカ風景画の原点ともいえる場所です。
国定歴史ランドマークへの指定
この邸宅はアメリカ合衆国の国定歴史ランドマーク(National Historic Landmark)に指定されており、その歴史的・文化的価値が公式に認められています。敷地内にはコールが実際に制作を行ったアトリエも保存されており、当時の作品や資料を目にすることができます。
見学のポイント
史跡ではガイド付きツアーや特別展示が定期的に開催されています。ハドソン川に架かるリップ・ヴァン・ウィンクル橋の近くに位置し、対岸にある同じくハドソン・リバー派の巨匠フレデリック・チャーチの旧宅「オラーナ(Olana)州立史跡」とあわせて訪れるのが人気のコースです。
キャッツキルを訪れる機会があれば、19世紀アメリカ美術の心臓部とも呼べるこの歴史的な場所へ、ぜひ足を運んでみてください。