北米の歴史

ベンジャミン・フランクリンが1732年に出版した『貧者リチャードの年鑑』は、連合規約の最初の草稿なのか?

結論:両者はまったく無関係です

いいえ、その認識は誤りです。ベンジャミン・フランクリンが1732年に出版したのは『貧者リチャードの年鑑(Poor Richard's Almanack)』であり、これはアメリカ独立戦争期に制定された「連合規約(邦聯条例)」の最初の草稿ではありません。

『貧者リチャードの年鑑』とは何か

『貧者リチャードの年鑑』は、フランクリンが「リチャード・サンダース」というペンネームで執筆した年間出版物です。天気予報や暦のほか、「早寝早起きは健康・富・知恵のもと」に代表されるような格言や生活の知恵を掲載し、25年以上にわたって発行されました。植民地時代のアメリカで最も人気のある読み物の一つとなり、フランクリンの名を広く知らしめた作品です。

連合規約の起草は別の時期・別の人物によるもの

一方、連合規約は1776年頃から起草が始まり、主にジョン・ディキンソンによって草案がまとめられました。大陸会議での採択は1777年、13州すべてによる批准完了は1781年のことです。つまり、フランクリンの年鑑とは目的も性格も時期もまったく異なる政治文書です。

まとめ

『貧者リチャードの年鑑』は一般大衆向けの実用書・教訓集であり、国家の枠組みを定めた憲章である連合規約とは別物です。この二つを混同しないよう注意しましょう。