「幸福の追求」は独立宣言に記された言葉
アメリカ合衆国の建国文書である独立宣言には、「生命、自由、そして幸福の追求(life, liberty, and the pursuit of happiness)」という有名な一節が登場します。この言葉は、1776年にトーマス・ジェファーソンが起草した独立宣言の中で、人間が生まれながらにして持つ「譲渡できない権利(不可侵の権利)」の一部として明記されたものです。
ジェファーソンが描いた権利の理念
ジェファーソンは、イギリスの哲学者ジョン・ロックらの啓蒙思想から影響を受け、従来の「生命・自由・財産」という自然権の概念を発展させ、「幸福の追求」という表現を採用したとされています。ここでいう幸福とは、単なる快楽や享楽ではなく、個人が自らの手で人生を切り開き、充実した生活を実現するための自由を指しています。
現代へ受け継がれるメッセージ
この一節は、政府の最も重要な役割が国民のこうした権利を守ることにある、という考えを示しています。建国から250年近く経った今日でも、「幸福の追求」はアメリカ社会の根幹を成す理念として、多くの人々に影響を与え続けています。