北米の歴史

南北戦争中、バージニア州の白人たちはどう動いたのか?分裂と選択の歴史

南北戦争期のバージニア州――深く分裂した白人社会

南北戦争(1861年~1865年)の間、バージニア州の白人たちは大きく意見が分かれていました。連邦(北軍側)の維持を支持する者もいれば、南部連合(南軍側)への参加を支持する者もいたのです。バージニア州は「境界州」と呼ばれ、北の連邦諸州と南の南部連合諸州の双方に接する位置にありました。この地理的条件により、どちらの陣営を支持するかという決断は一層難しいものとなりました。

最終的にバージニア州は連邦から脱退し、南部連合に加わります。しかし州内には依然として相当数の連邦支持派(ユニオニスト)が残っており、州民の心は戦争中ずっと引き裂かれたままでした。

連邦支持派(ユニオニスト)はどんな人たち?

連邦の維持を支持した白人の多くは、比較的裕福な家庭の出や名門階級(ジェントリ)に属する人々でした。また、州東部出身者が多い傾向も見られます。東部は経済的・文化的に北部との結びつきが強かったためです。彼らは「合衆国という連邦は守る価値がある」「連邦政府には各州に対する権威を維持する正当な権利がある」と考えていました。

南部連合支持派はどんな人たち?

一方、南部連合を支持した白人には、より貧しい家庭の出の人々や自作農が多く含まれていました。彼らは州西部出身であることが多く、西部は南部との結びつきが強い地域でした。南部連合支持派は「南部には連邦から脱退する権利がある」「脱退を阻止しようとするのは連邦政府による権限の逸脱だ」と主張しました。

戦争がバージニア州に残したもの

南北戦争はバージニア州に壊滅的な打撃をもたらしました。州内が主要な戦場となったこともあり、戦後の復興には長い歳月を要しました。さらに、この戦争は州内に長年にわたって続く恨みと分裂の遺産を残すこととなったのです。