南北戦争当時の軍隊階級とは?
アメリカ南北戦争(1861年〜1865年)では、北軍(合衆国陸軍)と南軍(アメリカ連合国陸軍)がそれぞれ独自の階級制度を採用していました。両軍とも大枠の階級構造はよく似ていますが、細部には違いがありました。ここでは、それぞれの軍の階級をわかりやすく整理して紹介します。
北軍(合衆国陸軍)の階級
将官
- 大将(General/四つ星)
- 中将(Lieutenant General/三つ星)
- 少将(Major General/二つ星)
- 准将(Brigadier General/一つ星)
上級将校(野戦士官)
- 大佐(Colonel)
- 中佐(Lieutenant Colonel)
- 少佐(Major)
中隊将校
- 大尉(Captain)
- 中尉(First Lieutenant)
- 少尉(Second Lieutenant)
下士官兵
- 先任軍曹(First Sergeant)
- 軍曹(Sergeant)
- 伍長(Corporal)
- 二等兵(Private)
南軍(アメリカ連合国陸軍)の階級
将官
- 大将(General)
- 中将(Lieutenant General)
- 少将(Major General)
- 准将(Brigadier General)
上級将校(野戦士官)
- 大佐(Colonel)
- 中佐(Lieutenant Colonel)
- 少佐(Major)
中隊将校
- 大尉(Captain)
- 中尉(First Lieutenant)
- 少尉(Second Lieutenant)
下士官兵
- 先任軍曹(First Sergeant)
- 軍曹(Sergeant)
- 伍長(Corporal)
- 二等兵(Private)
南北戦争の階級に関する補足ポイント
- 「陸軍総司令官(General of the Army)」という高位は、ユリシーズ・S・グラントのために新設されたもので、彼は北軍最高位の将官となりました。戦争末期の1864年に中将へ昇進し、終戦後の1866年には正式にこの新階級を与えられています。
- 南軍における最高位は「大将(General)」で、ロバート・E・リーなど、ごく一部の将官だけがこの階級に就きました。
- 南軍の大将は、北軍の少将と同格とみなされる場合もありました。
- 准将(Brigadier General)は、両軍を通じて最も低い将官の階級でした。
- 先任軍曹(First Sergeant)は、この一覧の範囲では両軍とも最上位の下士官(非委任将校)の階級にあたります。
なお、当時の階級は主に肩章や襟章によって示されていました。北軍は肩章に星や鷲の徽章を用い、南軍も類似の制度を採用していましたが、デザインや色合いには違いがありました。将校と兵卒の身分は外見からも判別しやすく、混乱の多い戦場において指揮系統を維持するうえで重要な役割を果たしていました。