アメリカ西進拡大の全体像
アメリカ合衆国の西進拡大(ウェストワード・エクスパンション)は、18世紀後半から19世紀後半にかけて、およそ100年以上の歳月をかけて進められました。これは、探検、入植、そして新たな領土の獲得を通じて、建国当初の13植民地から太平洋岸へと国土を広げていった壮大な歴史の過程です。
西進拡大の主な出来事 年表
- 1787年:北西部条例が制定され、北西部準州における公有地の測量・販売の制度が確立されました。
- 1803年:ルイジアナ買収によりフランスからルイジアナ準州を購入し、国土が約2倍に拡大しました。
- 1805〜1806年:ルイス・クラーク探検隊がルイジアナ準州および太平洋岸北西部を踏査しました。
- 1819年:アダムズ=オニス条約により、スペインからフロリダを獲得しました。
- 1846年:1836年にメキシコから独立していたテキサス共和国を併合しました。
- 1848年:米墨戦争がグアダルーペ・イダルゴ条約の締結で終結し、カリフォルニア、ネバダ、ユタ、アリゾナとニューメキシコの大部分、さらにコロラドとワイオミングの一部を獲得しました。
- 1849年:カリフォルニア・ゴールドラッシュが始まり、一攫千金を夢見る開拓者たちがカリフォルニアへ殺到しました。
- 1853年:ガズデン購入により、アリゾナとニューメキシコの南部地域が合衆国に編入されました。
- 1861〜1865年:南北戦争が勃発。北軍の勝利によって合衆国は単一の国家として存続しました。
- 1867年:ロシアからアラスカを購入しました。
- 1869年:大陸横断鉄道が完成し、東海岸と西海岸が鉄路で結ばれました。
- 1876年:リトルビッグホーンの戦いでアメリカ陸軍が先住民諸部族に大敗しましたが、この戦いは同時に、西進に対する先住民による大規模な抵抗の終焉をも意味していました。
- 1898年:米西戦争の結果として、ハワイ、プエルトリコ、グアム、フィリピンを獲得しました。
西進拡大の完了
19世紀の終わりまでに、アメリカ合衆国の西進拡大はほぼ完了し、国は現在の本土の規模に達しました。約1世紀にわたるこの拡大の過程は、アメリカの歴史のみならず、先住民の運命や国境の変遷にも深い影響を与え続けています。