北米の歴史

フィラデルフィアに入植した宗教団体は?クエーカーとウィリアム・ペンの歴史

フィラデルフィアを築いたのは「クエーカー」

フィラデルフィアに入植した宗教団体は、クエーカー(Quakers)として知られる「宗教友の会(Religious Society of Friends)」です。クエーカーは、17世紀のイングランドにおいて国教会から迫害を受けていたプロテスタントの一派でした。

ウィリアム・ペンとフィラデルフィアの建設

クエーカーの信者だったウィリアム・ペン(William Penn)は、父への王室の借金の返済として、イギリス国王チャールズ2世から北米の広大な土地を与えられました。彼は1681年にこの地をペンシルベニア植民地として設立し、翌1682年、クエーカーやその他の宗教的少数派が自由に信仰できる避難所として、フィラデルフィアを建設しました。

「フィラデルフィア(Philadelphia)」という都市名は、ギリシャ語で「兄弟愛」を意味する言葉に由来しており、「兄弟愛の街」としても知られています。

信教の自由が育んだ多様性

ペンは徹底した信教の自由を保障する政策を採り、クエーカーだけでなく、ピューリタン、カトリック、ユダヤ教徒、さらに後に移住してきたアーミッシュやメノナイトなど、さまざまな宗教背景を持つ人々を受け入れました。この寛容な姿勢が多くの移民を惹きつけ、フィラデルフィアは当時の北米有数の大都市へと急速に発展し、やがてアメリカ独立革命の中心地となっていきました。

クエーカーの信仰の特徴

クエーカーは、すべての人の中に「内なる光」と呼ばれる神の存在があると信じ、平和主義、簡素な生活、平等主義を重要な信念としています。また、牧師や聖職者の制度に頼らず、静寂の中で神との直接的なつながりを求める独特な礼拝形式を実践していることでも知られています。