北米の歴史

石炭はどのくらい前から存在していたのか?その起源と形成の歴史

私たちの生活や産業を支えてきた石炭。その歴史は非常に古く、現在の地球とはまったく異なる姿だった遠い時代にまでさかのぼります。

石炭の形成が始まったのは約3億年前

石炭の形成が始まったのは、約3億6000万年前から2億9000万年前にかけての時代です。この期間は「石炭紀(せきたんき)」と呼ばれており、その名のとおり、世界の主要な炭田の多くがこの時代の地層から発見されています。

温暖な気候が育んだ巨大な植物たち

石炭紀の地球の気候は、現在よりもはるかに温暖で湿潤だったと考えられています。この恵まれた環境のもと、陸上では植物が爆発的に繁栄しました。

当時の大地を覆っていたのは、高さ数十メートルに達することもある巨大なヒカゲノカズラ類(リンボクなど)、大型のトクサ類、木生シダ、さらに多くの針葉樹やシダ植物などです。これらの植物は、特に広大な湿地帯や沼沢地の周辺で密林を形成し、旺盛に成長していました。

植物はどのように石炭になったのか

湿地帯では、倒れた植物や枯れた植物体が水に覆われたまま堆積していきました。酸素の少ない水中では微生物による分解が進みにくいため、植物の遺骸は完全には腐らずに積み重なり、やがて「泥炭(ピート)」と呼ばれる層へと変化します。

その後、長い地質学的時間の中で土砂に埋もれ、地中深くの高温・高圧の作用を受けることで、泥炭は褐炭、亜炭、瀝青炭、無煙炭といった石炭へと変質していきました。つまり石炭とは、太古の太陽エネルギーを蓄えた植物が、数億年の歳月をかけて凝縮されたものなのです。

まとめ

石炭の起源は約3億6000万〜2億9000万年前の石炭紀にさかのぼります。温暖な気候と広大な湿地帯が巨大植物の繁茂を可能にし、それらの遺骸が泥炭を経て石炭へと変化しました。石炭を燃やすということは、数億年前の古代の森が蓄えたエネルギーを今に活用しているということなのです。